俗に“十円ハゲ”と呼ばれることもある円形脱毛症だが、実際の症状はそれほど単純ではない。

円形脱毛症は自己免疫疾患の1つであり、ひどいものになると髪の毛がほとんど失われてしまうこともある重大な疾患なのである。

しかしこの度、米コロンビア大学が『ルキソリチニブ』という薬剤を使って研究したところ、目覚ましい効果が現れたとする研究成果を発表した。

なんと、重度の円形脱毛症に90パーセント以上の効果が現れたという。

 

 

ルキソリチニブによる臨床実験は、中重度から重度の円形脱毛症患者12人を対象に、1日2回、3か月~6か月にわたって20ミリグラムの経口ルキソリチニブを服用するという方法で行われた(男女、年齢については公表されていない)。

その結果、被験者の75パーセントに当たる12人中9人に効果が認められ、4か月ほどで脱毛症発症前の90パーセント以上の毛量が回復したという。

画像出典:Columbia University Medical Center

ルキソリチニブは血液腫瘍(しゅよう)の一種である骨髄線維症の治療薬として用いられている薬剤であり、日本では2014年に承認された新薬である。

もちろん、円形脱毛症の治療薬としては承認されていない。

また、服用をやめると脱毛症の症状が再度現れることも確認されており、現在認められている効果は一時的な場合もあるようだ。

しかし臨床研究ユニットのディレクターをつとめたジュリアン・マッカイ皮膚科助教授は、「JAK阻害薬(ルキソリチニブ)が円形脱毛症の患者たちに有効な治療法として作用する、重要な証拠を提供したといえる」と語っており、今後の更なる研究が待たれる。

一般的な“男性型脱毛症”や、”瘢痕(はんこん)性脱毛症”などにもルキソリチニブの効果が適応されるのかを確認するため、さらに研究を拡大する予定だという。

 

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参照・画像出典:YouTube(Columbia Medicine)
参照・画像出典:Columbia University Medical Center/Drug Restores Hair Growth in Patients with Alopecia Areata
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)


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