






第一話『名刺のこころ』はこちら。
第二話『接待の根っこ』はこちら。
第三話『プレゼンの流儀』はこちら。
あとがき

著者近影
左:高山洋平
株式会社おくりバント社長。この漫画の原案者、モデル。年間360日飲み歩くプロ飲み師。自称営業マニア。こんな風貌だが、住宅ローンの審査はちゃんと通過しているし、娘たちの運動会にもちゃんと参加する。
右:サカイエヒタ
株式会社ヒャクマンボルト社長。この漫画の原作者。高山の家から5分の場所に住んでいるため、打ち合わせと称して急遽近所の公園に招集されることも。根深い高卒コンプレックスを抱えている。

さてさて、今回はお礼メールがテーマでしたね。漫画ではマサさんからの怒涛のお礼ラッシュに辻本くんも驚いてました。

でも普通あそこまでお礼されたらさすがに引くよね。漫画じゃあるまいし。ゴクゴク。

そう、これは漫画です。ところで高山さんってお礼メールするんですか? なんかイメージ湧かないんですが。

ちゃんとお礼メールするよ。メールには必ず「よろしくお願いします。大事なことなのでもう一度言いますが、よろしくお願いいたします」って念押しするね。大事なことだからね。

それけっこう効果ありそうですね(笑)。でもお礼メールを最後に連絡途切れちゃうこともありますよね。メールを送るきっかけもなくそのまま疎遠になる経験って、みんなあるんじゃないかな。

まあだからといって毎日なんらかメール送るのもやめたほうがいいよね。以前、北海道で一度だけ行ったキャバクラの女の子から、東京に戻っても毎日なんらかメールが来てね。「今日GLAYのライブに行くんだ〜」とか、「スタッドレスタイヤに替えたよ〜」なんてメールが毎日。これはさすがにウザいよね。ゴクゴク。

毎日はさすがに重いですね…。でもそのキャバ嬢の気持ちもわかるなあ。とりあえず自分の近況報告を一方通行に伝える感じ。

だからこそ、1回目の挨拶の際にできるだけ相手の情報を得るかが大事なんだよね。好きなラーメンやら乗ってる車やら。そういった情報が知れれば、「オススメのラーメン屋さん行ってみました! 私としては○○屋もオススメです!」なんて雑談メールができるからね。

なるほど。たしかにその辺りで意気投合すると仕事に繋がりやすいってのはありますね。

そうそう。お互いの価値観がわかれば、仕事の話も早いよね。そうやってささやかな連絡をたまに取り合うような「ゆるやかな関係」をまずは目指したいよね。

そういった意味では最近のSNSは便利ですね。相手の好きなものや日常がよく見えるので。僕なんかはすぐ友達申請しちゃいます。

そうだね。まあ俺みたいな営業マニアになるとそこは考えものだけどね。サカイさんみたいに若いうちはそれでいいんだと思うよ。ゴクゴク。

(この人と3つしか離れてないよな…?)とにかく、営業後のアフターフォローが大事ってことですね。ゆるやかに。

そうそう。ピロートークでお互いベラベラしゃべっていたら格好悪いでしょう。おしゃべりな女性の口はキスで黙らせて、ひとつふたつ、さりげなくつぶやくぐらいがちょうどいいんですよ。

………なんか急にジュリーみたいなこと言いますね。

………今日もカラオケ行きましょうか。
〜8月某日、中野のカラオケボックスでレモンサワーとマイクを両手に〜
(原案/高山洋一 原作/サカイエヒタ 漫画/丸岡九蔵)
この記事に関するまとめ
営業(おとこ)たちの挽歌漫画連載