「江戸っ子は宵越し(よいごし)の銭は持たぬ」ということわざを聞いたことはあるだろう。
 
 
落語や時代劇などで特によく使われるこの言葉を辞書で調べると、
 
「江戸っ子は、金をためることをいさぎよしとはしないで、その日に得た金はその日のうちに使ってしまう。江戸っ子の気前のよさを自慢していう言葉」
 
と、説明されている。
 
 
しかし、本当に江戸っ子はそんなに気前が良かったのだろうか??
 
 
本当の理由を調べてみたら、複数の仮説が見つかったのでご紹介しよう。

 
 




 
 

1.お金を保管しておくことができなかった説

 
当時は銀行なんてものはないし、貯蓄方法といえば「壺や瓶にお金を入れて地中に埋める」というのがスタンダードだったようだ。
 
しかし、多くの家が賃貸のためにいつ追い出されるかわからないうえに、防犯もザル状態。お金を貯めると、同時にお金を失うリスクがあまりにも大きかったのではないだろうか。

 
 
 

2.あまりにも火事が多いから説

 
江戸は、幕府が続いた267年の間に49回もの大火事が発生している。
 
それ以外も含めると1798回だ。これは当時の他の都市と比べても爆発的に多い。つまり、いつ自宅が火事になってもおかしくないので、恐ろしくて貯蓄できなかったのだ。 

 
 
 

3.っていうか、貧乏だったから持てなかった説

 
江戸っ子のほとんどが地方から出稼ぎにきた人たちなので、定職がなく、日雇い労働などで生計を立てる貧乏な人も多かった。な
 
ので、その日暮らしでお金など次の日にはほとんど残らなかった・・・。逆に考えると、「明日も仕事があるから大丈夫」という幸せな状況だったのではないか? とする説もある。

 
 
 

なるほど、確かに「江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ」という言葉は、理由のよくわからない“美学”などではなく、生活の中から生み出された“知恵”だと考えるのは難しくはない。
 
 

 
 

(※↓詳しくはコチラへ)
参照:故事ことわざ辞典/江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ
参照:YOSHIDA Accounting Office/第3回:宵越しの銭は持たないという文化
画像出典:Flickr(The Fifty-three Stations of the Tōkaidō; Beginning Point: Nihonbashi, Morning View by Utagawa Hiroshige by Peter Roan)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 








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