激しい大統領選の末、第45代アメリカ合衆国大統領の座を射止めたドナルド・トランプ氏。

トランプ氏は選挙期間中からイスラム教徒をはじめとするマイノリティに対して暴言を吐き続けてきたが、その影響が予想外の形として現れ始めている。

それが“ヘイトクライム(憎悪犯罪)”である。

今やアメリカではイスラム教徒のみならず、黒人やヒスパニック系、ユダヤ系やアジア系、LGBTなどの性的マイノリティに至るまでを差別対象とした犯罪の事案となっているのだ。

そんな中、非寛容に対する連携を示すために、自分をセーフティ(安全)な存在としてアピールする“安全ピン運動”が広がりを見せている。

 

このムーブメントは、シャツなどに安全ピンを付けることで、マイノリティに向けて「私はあなたたちを受け入れます」という連帯の意思を示すものとなっている。

 

 

 

 

ソーシャルメディアで広がりを見せるこの運動だが、もともとはイギリスのEU離脱、いわゆる“ブレグジット”をキッカケとした、移民排斥への反対意思を示す運動として始まったものだという。

しかし今や、その運動は反トランプ、あるいは様々なマイノリティへ向けられる暴力や、非寛容へのアンチテーゼを示すものとして変化している。

そうした“セーフティピン”運動は、著名人にも広がりを見せ始めている。

 

著名人の中で安全ピン運動にいち早く名乗りをあげたのは、映画『X-MEN』シリーズのプロフェッサーX役などで知られる、俳優のパトリック・スチュワートさんである。

もちろんトランプ氏自身も、支持者に対してヘイトクライムをやめるようにと訴えている。しかし、その広がりは今後とも勢いを増すことが予想される。

“安全ピン運動”には、TwitterやInstagramで「#SafetyPin(セーフティ・ピン)」というハッシュタグをつけることで参加できる。

この運動がどれほどの潮流となるのかは未知数だが、少なくとも憎悪を根拠とした犯罪が市民権を得ることはありえないだろう。

 

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